踊り徒然

2006年5月はじめた日舞に加えて、バレエ、トレーニングのことなど

長唄「蓬莱」歌詞

長唄「蓬莱」、伝四世杵屋六三郎作曲。天保年間。

 

二上り>

うららかな日の色そみて木の間にも

葉毎の花の綾錦重ねし縫いの伊達模様 着つつ馴れにし山姫は人の眺めの迷い草 

結びかねたる空どけはいっそ浮気なそよ風や

うらみて煙る塩釜は胸に焚く火の消えかぬる エエ何とせう

仇し仇波寄せては返す岩枕 浮名はぱっと立つ鳥のねぐらを慕う恋の山

 

<本調子>

(萩の白露起き伏しつらき 色と香の

繁りて深き床のうち 今朝の別れに袖濡らす しょんがえ

招く芒はいたずらものよ 女郎花

あぢな気になる花の色 さめぬ桔梗の可愛ゆらし しょんがえ うつつなや)

 

眺め尽きせぬ殿づくり げに蓬莱を見あぐれば 高き調べの松が枝に

琴弾くような鶴の足どり

 

※()内のしょんがえ節は省略

9月からお稽古